生神さまっ!

「…それまたすげえな」



まあ、俺がいなくなったままじゃそれこそヤバいだろうし。

そうするのがいいのだろう。




「…ほら、見るの」



「ん、って…あれって…」



「孤児院のおばさんなの」



俺の部屋にいるのは、明らかにおばさんだ。

俺に対する態度が明らかに、ほかの奴らと違った。


なんか壁がある、って言うのか…家族とは決して言えない感じだった。




そう思いながらおばさんを見ていると…俺は、気付いてしまった。




「……泣いてる……?」



涙を…流している?

気のせいか?


…いや、気のせいじゃない。

2階の窓の外に俺はいるというのに、おばさんは俺などを見ず、ただ部屋を見て泣いている。




「…忌み嫌っていたわけじゃないの。

彼女はただ、夏樹と仲良くなりたくてもなれなかっただけなの。

不器用なだけなの」



…壁を作っていたのは、

俺の方だったのかもしれない。



赤い髪に、赤い目。
化け物の、俺。

それを自覚した年は決して遅くなかった。

それを自覚した時から…俺は……



「…次、行くの」



手を掴まれ、無理矢理そこから離れさせられる。