生神さまっ!

「俺がいなくなった世界?」



「そのままなの」



「興味がないと言ったら嘘になるな」



「なの」




ふと、空を見上げる。

青と赤と白が混ざった空。奥の方は、少し黒い。


死体の横でなにを浸ってんだよ、俺。



…でも。


この夕焼けは、目に焼き付けておかなきゃいけない。



なぜか、そんな気がした。




「…向日葵にも、飛んでたんだ」



よく見たら、そばの向日葵に赤い血がべっとり、とついていた。

俺が作り出したんだ。





この、朱い向日葵を。





俺はこれから、永遠に"罪"を背負うんだ。

もし筒の嘘じゃなく願いが叶えば、裕也は生き返る。


けど、俺は。



人を殺したんだ。





その罪は、変わらない。




朱の向日葵の記憶は、これからも消えることのない。




世界に刻まれる出来事1つの中に、
明らかに刻まれたんだ。









「…行くの」


「………ん」






つまり、俺はこの世界から消えるということだろう。


あまりにも軽い、終わりだ。




「…香織……」



…ふと、アイツの笑顔を思い出す。

会いたい。話したい。
もっと、笑いあいたい。



……嗚呼。

そうだったんだ。



俺はいつだって、お前のことが…












俺は"その時"が来るまで、だんだんと赤くなっていく空を見ていた。