生神さまっ!

なんとでもないことのように言った筒。



「……俺がやったんだ」



「うん、夏樹がやったの」




…あれ。

視界が、ぼやける。



陽炎が、全てをまた、消そうとしてくれている。


陽炎が何度も何度も揺らいで、俺の罪を消そうとしてくれている。




「…夏樹、


泣いているの」




「…はは。俺…」




最後、裕也は俺を見てどう思ったんだろう。

狂気に歪んだ笑顔を浮かべながら涙を流す、俺を見て。



「…夏樹。

…早く、決めるの。


決めないと、天界には行けないの」




「…ああ、決めてある」




魂を天界に捧げるとか、そんなくだらない馬鹿みたいな話。

けど、それをしたら…


ある3つのものを得られる、と昨日、筒から聞いた。



その言葉が…俺をここまで動かした。





「…筒、俺は…ただの臆病者だったんだ」