生神さまっ!

「…裕也が来てくれている、っていう自信はあるの?」




「…さあ。

でも…アイツなら、来る。そう思う」




「…ふぅん」




筒姫の声が消える。

彼女は町中を歩くとあまりにも目立ちすぎるという理由で、10分前に別れた後、現地集合ということになっていた。


向日葵畑を、寂しそうな赤い目で見ている。



まだ俺は、詳しく知らない。


"決心"をつけたのは3日前。けどその間、筒姫の実態もよく分かっていない。




本当に裕也を殺すことによって、俺がこの世界から抜け出せるのかも、分からない。

でも、別にいい。



たとえ筒姫の言っていたことが大嘘でも、俺の決心は揺るぎない。




「…人を殺す。分かっているの?」



「分かってない」



「…それにしては、君は賢いの。

孤児院にあった、果物用のナイフを持ってきているの。


よく分かっていないなら、普通の包丁を持って来るのが普通なの」




「…軽いからな、こっちの方が」