「…おい、義経(よしつね)…そりゃ急な話すぎる。やめろ」




「分かっている。ただ我は、激しい怒りを持っているのだ」



「…卑弥呼が理由か?」



「ああ」





スサノオの元に、男が1人。

スサノオ一派が集う部屋。



4つある椅子の1つの椅子の主は、この前、死んだ。




「卑弥呼が負けて、春の玉が奪われた。
これ以上油断はできない。

アイツ等4人の力が集えば、卑弥呼の力にも勝る、と立証されたようなものだ。

たとえお前が卑弥呼より強くても、夏の玉まで奪われたらどうするつもりだ」



「…元々我は、スサノオ、お前からただ誘われてここにいるだけだ。

大人しく黄泉の国に行こうと思うがな」




「はっ、そりゃ大層なご身分だ。自分が行きたいと思ったらすぐ行けるんだもんな。
…つまりお前は、なにをしたい」




「…俺の封印能力はお前も知ってるだろう。
あの屋敷に入り、春の玉を奪い戻し、封印する…それが俺の理想だが」




「難しいぜ」



「分かっている。死ぬ覚悟はできている」