生神さまっ!

小さくも透き通っていて、美しい、鈴のような声が…俺の耳元に響く。







「…は?」



目を開けて…俺は、動けなかった。

…え、なに、あ、俺…もう死ねたの?


意外に即死なんだな、コレ、痛くもなんともなかった。



でも手を引いた感覚が特にないんだけど…え、待って、なんなのこの状況。





…なんで俺の部屋に、女の人がいるわけ?





胸より少し上まで伸びている、サラサラしているのが目で見てわかるほど綺麗な、"赤い"髪。
俺以上に赤い髪だ。

そして、肌はとても白い…でもそんなことより気になったのは、"目の色"…


これも、俺と同じ…赤。それも、真っ赤。
まるで炎が今も目の中で燃えているように赤々とした赤。


体は着物に包まれている。そして、これまた全てが赤い。帯も暗い感じの赤で、金色の細い紐のようなものが帯の上に巻きつけられていた。



女の人は…見た感じ、20代半ば。
…そこらへんにいるモデルや女優より、美しい顔立ちをしていた。





…あ、天使とかホントいるのかな。

まさかの天使って日本風だったりするんだ。着物姿とか。
いや、でも迎えに来るんだったら普通黒じゃね?いや、天使だったら白?

それにしても、赤はないだろ…




「…筒は、あなたを止めに来ただけなの。

夏樹」




「…え、喋るの」




「…なに言ってるの。夏樹はバカなの?

まあ、そうなのかも。


だって、

筒も、こんなに早く夏樹を"お迎え"するとは思っていなかったの」