「香織…」
「…夏樹」
香織が事故に合って、3日がたった日。
手術が無事成功した香織の病室に、俺は来ていた。
運がいいのか、悪いのか。
車に轢かれてダメージを受けたのは下半身だけらしく。
脳に異常はなく、本人は普通に話せるらしかった。
現に、今も。
彼女は目の前にいる。
ただ、彼女であって”彼女”でないことに、俺は薄々感じていた。
「ねえ、夏樹…
わたし…足が、動かない…」
「…っ」
「手は動くの。痛くないの。
けど…
足だけが…動かない。
胸のあたりが…胸の奥の奥辺りが…
すごく、痛いの…」
メニュー