生神さまっ!

「…ひいちゃった?」



「え、なんで」



「だって…現実見ろよ、って感じじゃない?」




…うん、まあ正直に言ってしまえば。




「プロになれる確率なんて万に1つあるかどうかだよね。

確かに香織はうまいって有名だけど、この小さな町で1番になってもプロになれるわけじゃないと思うし。

趣味を職業にしたい人はいっぱいいるんだし、その人たち全員がライバルだとすると、狭き門だとは思うよ」




「う、うぅ…」




「けど」




へこたれている香織をちら、とみて、俺は視線を外す。




「…俺は応援するし。

いいんじゃないの、作文ぐらい。がんばってみなよ」




「…なっつきー!!

デレた!夏樹がデレたー!」



「バカ、黙って、暑苦しい。

ほら、まずは題名書いてよ」




「了解しました!!」




香織は満面の笑みで、一行目にきれいな字で書いた。




”テニス選手への道”



あまりにもすらすらと書くもんだから、分かった。