生神さまっ!

「ジメジメしてて蒸し暑いだけじゃん?

それに虫はいやーに多いし。

夜に外に出てみても、全く涼しくねーし。

汗は気持ち悪りぃし、風になったら長引くし。



…なにより、

イベントで浮かれて騒いでる奴らが、俺、1番嫌いなんだよね」




笑顔を浮かべない夏樹は、頭をポリポリとかきながら心底嫌そうに言う。


その様子は、いつも笑顔の夏樹からは想像ができないものだった。




「…俺が秋奈に"素"を見せたのは、

秋奈なら…俺を理解してくれる、と思ったからだよ」




ふっと笑う夏樹。

その笑みは、いつもの無邪気な笑みと違って…冬斗みたいな、大人っぽさを出す笑み。


嘲るようなその笑みでさえも綺麗で、ちょっと悔しかったりするのだけれど。

それは置いといて…



「…私、夏好きだよ?」



…ジメジメしてて蒸し暑いかもしれないけど、

海やプールに行けばいいじゃん、なんて思っちゃう。



「はは、そーゆー意味じゃないよ、秋奈!


ただ、

俺の"行動"を理解してくれる、そう思ったんだよなー」




「…行動?」



「そ。

…秋奈には、教えてあげる。
元々そのつもりだったしさ!」




有無を言わせないその言葉に、私はただうなずくことしかできない。

そんな私をみて満足気に微笑んだ夏樹は、口を開く。