生神さまっ!

「…へぇ」




…なんなんですか、その意味深な顔は。

こんな感覚は、2度目だよ。


心の全てを見透かされているような感じ。

…1度目は、アマテラス様なんだけどね。




「…ねえ、秋奈。

俺の態度が急に変わって、みんなオカシイって思ってる?」




「多少は…思ってると思う、よ。

だってもう夏なのに…夏樹、全く動こうとしないじゃん」




「あはは、やっぱりそう思っちゃうよなー!

…でもな、しょうがないと思わない?」




夏樹は私の首筋を、そっと指でなぞってくる。

ぞわわ…として、嫌な感じ。


そして見上げた、夏樹の目は。

……真っ赤、だった。




「…俺はね、秋奈。


夏なんてハッキリ言って、どーでもいいんだよね」




「っ、!?」



「なんで?みたいな顔してるけど…そのまんまだよ。

…俺さ、夏が嫌いなんだよ。


嫌いな夏を取り戻そうなんて、俺、思わねえってこと」




…春乃は、夏樹と似ているようで違かった。


確かに春乃は、春を取り戻すことをためらってた。



けど…春乃の場合は、
春が大好きで、春にたくさんの春樹さんとの思い出があるからこその思いだった。



でも、夏樹は違う。

"嫌い"なんだ。


夏、という季節が。