生神さまっ!

そ、そんな素敵な笑顔で言わない!

爽やかな笑顔でさらっと残酷なこと言わない!!



でも…確かに襖ごしに、襖を叩いているような音が聞こえる気もする。




春乃と冬斗も、もちろん…って言っちゃアレかもしれないけど、気付いたみたい。





「…んで、夏樹はなんでこんなことしたんですか?」



「あはは、言ったじゃん俺!

…ただ、

秋奈とお話してーな、って思っただけ」




「…なにを?」



「…決まってんじゃん」




夏樹の細くてちょっとゴツゴツした人差し指が、私のあごにそっと触れる。
私の背中には、もう襖が。


逃げられず…ただただ、10cm以上上の夏樹を見上げる。




「…そろそろ俺に教えてよ。

秋奈がココに来た、きっかけ」




…夏樹はどうしてそこまでして、私が天界に来たきっかけを知りたいのか。

分からん。




「はぁ…そんなの、簡単な説明だよ。

…両親が事故で死んだの。

そして孤児院に行った先で…不思議な女の人に連れられるがままに」




「…悲しい?」



「なにが?」



「…両親が死んで、

悲しい?」




はぁ、と私はまたため息を1つ吐いた。




「当たり前でしょ」