生神さまっ!

そう言ってくれた春乃。



『ありがとう…

…ごめんね』





春乃に顔を見せずにそういった。
言葉は、間違えてなかったかな。



…嬉しかった。純粋に。すごく。




春乃、ごめんね。
今はまだ話せないけど、私…

私がいつか強くなったら、春乃に話すから。



その時まで、待ってて。






味噌汁を最後に一口すする。





「ごちそうさまでした」





今日は、この中で1番だったみたい。
…まあ、早くここから消えたいという願いが私の箸のスピードをあげたんでしょう。



さすがに二食連続いないのは、あからさますぎるな、って思ったから来たけど。
あからさまだって思われてもいいから、来なきゃ良かった…!




立ち上がって、「お先に」と一言誰に言うわけでもなく言って、部屋を出る。



最近じゃもう、正座でご飯を食べるのも慣れてきた。
前までは、食べ終わって立ち上がった時、もう足がしびれすぎてなかなかうまく歩けなかったんだけど。着物ってのもあって。



今じゃ正座にも慣れ、着物にも…



…慣れてないから、昨日みたいなことが起きたんだよ。そうだよ私!なにできた気になってるの!!




廊下に立ち並ぶ春乃&夏樹の付き人さんたち。

いまだ冬斗の付き人…確か、2,3人の男の人…は、見ていない。



アマテラス様から付き人の提案を、私は実際付き人について知った後ぐらいにもらっていた。

でも…うん、やっぱりいらない。


春乃も「女の人の話し相手が欲しかったから」って理由で付き人を10人ぐらい雇ったらしいし…生活面ではそんなに困ることないんだよね。



だからやっぱり私には付き人はいらないなあ。




「秋奈」