『なあ、神様』




『なに?』




『さっきの言葉、本当だよな?』




『もちろん』




『…ふぅん』




『早く行きたいんだ?』




『そうに決まってんだろ。

早く、こんな地獄から抜け出したい』




『…君の"オトモダチ"は楽しそうだけどね』





『だからだよ。夏のどこが楽しい。
蒸し暑いだけだろ』





『けど、君も唯一夏の"好きなところ"を見つけたわけだ。僕も好きだよ』




『だろ?
…夏なんて大っ嫌いだけど、

…俺は、夏に感謝するな』




『へぇ…あ、ほら、やって来たよ』




『あ、本当だ』




『怖くないの?』




『…それが、全然全く。俺も、自分がもっと怖がると思ってた』




『…向日葵畑を選んだ理由って?』



『簡単だろ。
アイツに見つかりにくい。俺はまだ子供だ…子供の身長と絶賛成長期中の向日葵…身長は向日葵の方が高いんだよ、ココのやつ』




『君は自分がおかしいと自覚しているっぽいね。

僕も君はおかしいと思うよ。


だって…』