冬斗は、何事でもないかのように言った。




「俺が天界に来た時はすでに、あいつがいたよ?」




「「……え?」」




あいつ、って…

夏樹…だよね。



「え、うそだー絶対!

だって、冬斗…えぇ!?」



「春乃、俺たちから聞いたことないでしょ。

勘違いしてただけだよ…って、その様子から察するに、秋奈も春乃と同じこと思ってたんだ」



「…その通りです」




だって…あの夏樹が…冬斗よりも早く、って…




「そ、そういえば!

冬斗はいつ天界に来たの?」



「俺は…えっと、12歳ぐらい」



「…じゃあ、夏樹はもっと前ってことー?」



「…そうゆうこと、だよね」



春乃と2人でうーん、と頭を捻る。

冬斗の12歳もかなり衝撃…だって、思いっきり小学生じゃん。


けど…それよりも衝撃的なのは、
夏樹がさらに前ってこと。




一体夏樹は…いつここに来たんだろう?


そして、なんで…そんなに早くに…?