生神さまっ!

「よそ見はいけねえよ?」




後ろから夏樹の声がする。


春乃を安全な場所まで運び振り向くと、そこはもう死闘状態。



卑弥呼が焦って動いたせいで、5枚のお札は効果がなくなり、床に落ちていた。
その間に夏樹と冬斗の2人は一気に卑弥呼のもとへ攻撃を一斉にかけている。



…けど、もちろん攻撃は当たらない。


最初は焦っていた卑弥呼も、すぐに余裕を取り戻したようだった。



「…四季の生神4人集えば、

その力、本物の神にも勝らん、だったか?」




小馬鹿にするように言ったその言葉は…多分、言い伝えのようなもの。
私たち4人の生神がそろわなきゃ、卑弥呼には勝てない。

けど、
卑弥呼に攻撃を与えることのできない2人。

勝機は、ほぼゼロ。




…そう、卑弥呼は思っているんだろうな。


でもね、ふっふっふ。残念でした!



…卑弥呼は、忘れている。




さっき夏樹が言ってた言葉を、もうさっそく。




卑弥呼の敵は、夏樹と冬斗だけじゃない。


春乃だってそうだし、




…私も、卑弥呼の敵なんだ。





「…ん…」


「春乃!?

…そういえば、薬…!!」