生神さまっ!

「…1枚終わっただけだぞ?」




卑弥呼は今度は5枚、お札を空中に浮かばせ…手の動きと同時に飛ぶ。




その5枚のお札は3枚は冬斗のもとへ、2枚は夏樹のもとへ。
2人とも色々駆使して避けるけど、限界がありそう。

現にたった今…冬斗を追いかけていたお札が冬斗の動きやすいように加工した特別な着物に掠り、足元のあたりがスパッと真っ直ぐに切れていた。



「ほらほら…楽しませてくれるのではないのか?」



余裕たっぷりで微笑む卑弥呼。




けど…




「…お前だって、
忘れてるんじゃねえの?」




「…何をじゃ?」



「何をって…

…この戦いは、お前と誰の戦いかってことに決まってんじゃん」





夏樹の言った言葉から、夏樹は卑弥呼の背後に迫る私を見ていたんだと思う。





2人がお札に操られている間、卑弥呼は多分…動けない。
動いたらお札を動かせなくなる。

だから、きっと相当な集中力が必要なんだ。



…気なんか、抜けない。




そんなところに私がツッコむ隙は、アリアリで。





「なっ…!!」




卑弥呼が私に気付いて振り向いた時には、


卑弥呼のそばからすでに離れていた春乃を私は火事場の馬鹿力で抱き上げ、お姫様抱っこをし、すぐに離れていた。



2人と違って、悔しいけど激しく動いてないから、まだ体力はあまりに余っていたし、ね!