生神さまっ!

「春樹…ここ、どこなの…?

…なんで、あたしは春樹に会えたの…?

女の人って、誰…?」




「…ここは、天界だって…女の人が、言ってた」



「天界…?」



「そう。

…大丈夫。


春乃には味方が、たくさんいるから。


きっと、取り戻せる」





あたしは、気付いた。
春樹の体が…どんどん透けていってることに。

あたしの顔がうずくまっている肩が、ちょっと透けている。



「春樹…やだ…行かないで…」



「…大丈夫。行かないから…

ただ、

会えなくなるだけ」



「いみ、わかんないっ…!」



「…僕の命が、君に受け継がれるんだ。

だから…安心して」




涙は枯れるということが知らないとでも言うように、ぽろぽろと出てくる。

そっと肩を持たれ、体を離される。



向かい合って分かった、
もう大分…春樹が薄くなってることが。




「だめ…だめ……!

いがないで…!」



「…………春乃。

約束、守れなかったから。



別れよっか」





そう言うと彼は、涙を静かに流しながら笑った。


世界がぼやけ、君がさらに見えなくなる。


君の言葉が涙腺を壊してゆく。




「…ねえ、春乃…」