生神さまっ!

バタバタと小走りの看護師さん。
慌てた様子で看護師さんに何度も説明を繰り返すお医者さん。
お医者さんとなにやら話し込んでいる病理のお医者さん。


今日も今日とて、病院は賑やかだった。






良い意味でも、悪い意味でも。





エレベーターに一直線で向かい、小児科のある5階を押す。
早く、会いたい。
春樹に会って…

答えを、知りたい。



チン、という短い音が聞こえ、エレベーターのドアが開く。




そのまま小児科病棟へ入ると…
……ここも、賑やかだった。



きっと、悪い意味で。

あたしが入院している時も、1回、あった。

あたしは会ったことがなかったけれど、まだ3歳の女の子が病気で亡くなった時。



慌てふためく看護師さん。
応急処置の相談をしているお医者さん。
そして、泣き崩れる家族。



…けど、おかしい。




あたしの目の前で起こっているこの状況で、
家族はいなかった。




そして…あたしの足は、看護師さんやお医者さんが向かう方へ。
ついて行ってるわけじゃない。

進行方向が、同じなんだ。


病棟の、奥の奥。


重い病気の人やお金持ちの人が持てる、
1人部屋が並ぶ廊下。



……今、すれ違った看護師さんは。

あたしの入院のお世話をしてくれた人だ。






……看護師さん。


なんで、あたしとすれ違う時、目を逸らしたんですか。