生神さまっ!

あの日から、あたし達は付き合うことになった。



入退院を繰り返す春樹と、デートは1回しかできなかったけど。



あたしが春樹の病室へ行ってお話をすることが、あたし達のデートだった。




春樹は、入院してる方が楽だ、と言ってた。



お父さんの保険金だとかで、入院費に心配はないらしい。



春樹は1回退院して、家に戻ったけど…やっぱり無理があったらしくて入院するってなった時、ちょっと嬉しそうだった。


その時に春樹とデート、したんだけどね。



ありきたりな街ぶらデート。

春樹と2人でいるだけで幸せだった。


楽しかった。
嬉しかった。



「…春樹は……?」



優しい春樹は、あたしのことが嫌いでも…
ハッキリ別れを告げないかもしれない。

遠回しに、あたしに"別れて"と…
もしかしたら今日、言いたかったんじゃないのかな。



考えれば考えるほど嫌になって、唇を噛む。



明日は、友達とゆっくり遊ぼう。

忘れよう。


明後日、春樹に聞くんだ。



あたしのことが、好きではないのですか?



って…