「今は深夜1時半…春乃が消えたのが午後7時頃…

…春乃はああ見えて体力はあるとは言え、6時間以上ぶっ続けで動き回ってたら…


もしかして体力を消耗させて襲うのが奴らの目的かもしれない」




深夜1時半。



冬斗の言葉を聞いて、やっと今の時間を把握した。





アマテラス様に報告したり、色々捜索隊とかを出してみたりとして、結局もうこんなに時間が経っていたとは。




だって…全く、眠くないんだ。



春乃のことを考えただけで、不安にかられ、眠気なんかなくなっちゃう。



けど身体はもうフラフラだったりする。なのに休めない、ある意味身体の限界地点を突破してるのかもしれないな…




「…俺達が探そう」



「異議なし!」



「…私ももちろん、異議なし」




「けど…皆様が動くなんて…!」



「…命令だと言ったら?」



とある捜索隊長は、ぎゅっと唇を噛みしめる。



この勝負、冬斗の勝ち。



「アマテラス様の力でも春乃は探せないの…?」



「敵が動き出したとなれば、いつアマテラス様を襲うかも分からないだろ?

その時のために、周りのヤツが力を使うのを止めてんだってよ!

確かに捜索を術にさせるっつーのは、結構大変だからなー…」