結婚を認めてもらった日から5年目。

俺達はごく普通に幸せに暮らしていた。

子供も2人生まれた。

4歳の女の子 咲生(さき)と2歳になったばかりの
男の子 優生(ゆうき)

二人共とても元気だ。

信生は、元気に母親を務めている。

今日もいつもと変わらずに玄関を開けた。

「おかえり、幸焼」

そう言って迎えてくれる信生におれは、どれだけ助けられたのだろうか。


とても、幸せな家庭になった。

お義父さんやお義母さんとも、仲良くやっている。

「パパおかえり!」

女の子にしては元気いっぱいの咲生。

「おたーり」

まだ、言葉を覚え始めたばかりの優生。

可愛い我が子も出向かえてくれる。


この家庭がこの、幸せが永遠に続けばどれだけ幸せだろうか。

そう思うのに。


悪の手はゆっくりと。

けど、確実に。

俺達に近づいてくるんだ。