雪見月

でも、決定打にはならない。


押し問答の末、俺たちが辿り着いた結論は、このままではどこまでも平行線だということ。


「不毛ですね」


確認する意で言えば、彼女も頷いた。


「そう思います。……分かりました、五百円受け取ります」

「二千円渡します。五百円ではないですよね」

「……千円で」

「では千五百円でいかがですか?」

「…………」


これ以上譲歩するつもりは全くもってない。


そんなに安いとお礼にすらならなくなる。

多いくらいが丁度いい。


彼女は困ったように顔を伏せた。


少なくとも五秒、いや十秒か正確なところは分からない。


やがて、小さく受領した。