名前で呼べよ。~幼なじみに恋をして~

本当は日記を書くとかメモを取るとか、何か形に残したらいいんだと思う。


でも、一旦わたしの言葉で書いちゃったらずっとそのままなんじゃないかって、怖い。


わたしの脳がわたしの言葉につられて思い出を美化してしまいそうで、それくらい好きな自覚はあって、不安になる。


消えてしまわないで。


歪んでしまわないで。


薄れてしまわないで。


わたしが覚えていられる限りでいいから、この手からこぼれなかった思い出たちは、元の綺麗なままがよかった。


そうちゃんがくれたものは、切なさや恋情や苦しさが付随しても、そのまま、何も混ざらないまま、そうちゃんがくれたものであって欲しい。


静かな夕焼け色の帰り道は、きっとわたしの青春そのものだから。