名前で呼べよ。~幼なじみに恋をして~

「え?」


そうちゃんの声が引っくり返った。


びっくりしてるのは分かるんだけど、わたしをあんまり凝視するから、耐えかねて思わず視線が泳ぐ。


は、え? などと口を開け閉めし。

瞠目してわたしを見つめ。

その頬に、じわり、朱が差す。


……うう。恥ずかしい。


わたしもそうちゃんに負けず劣らず赤い顔なのは分かっている。


分かってるけど。

恥ずかしいけど。


でも。


頑張って視線を上げて、ちゃんと目を見て、もう一度。


「つなぎ、たいんだ、けど」


少し前に出て。自分から腕を伸ばして、そうちゃんの手をすくう。


そうっと触れさせた指先に、そうちゃんの大きな手は、びくりと大きく跳ねた。


「っ」

「あ……えっと」


腕を引っ込められはしなかったけど気まずくて、固まる。