☆☆☆

夜になり、あたしは夕食とお風呂をすませて真っ直ぐに自分の部屋に戻っていた。


ソワソワしながらスマホを開き、ダウンロードしたばかりの監視カメラを起動する。


画像の通信で少し時間はかかるけれど、ちゃんと颯の部屋が映し出された。


「すごい……」


今日あたしが設置した位置からぬいぐるみは動かされていないようで、ちゃんとテーブルやベッドが写っている。


テーブルの上には食べ終えたケーキのお皿が2つ置きっぱなしになっているのが見えた。


「あたしがいなきゃ片づけもできないんだから」


そう言い、笑う。


テーブルの周りにはカラフルな包装紙も散乱している。


女の子たちからのプレゼントを開けたのだろう。


あたしはそれを見て、親指の爪を噛んだ。


一体何をもらったんだろう?


テーブルの上にはマグカップや財布と言ったものが置かれているけれど、これだけじゃないはずだ。


「そういえばズームもできるんだっけ」


あたしは思い出し、画面をズームさせる。