☆☆☆
「ただいま」
希彩のお見舞いから帰ってきてまだ誰も帰ってきない家に入ると、途端に寂しさを感じる。
真っ直ぐ自分の部屋に向かい、ドアを開けると西日が差しこんでいた。
そしてベッドに座った時、目の前にあるクマのぬいぐるみが嫌でも視界に入ってきて、俺の胸は更に締め付けられた。
「純白……どこに行ったんだよ……」
俺の彼女、純白が一週間前から行方不明になっているのだ。
それは丁度希彩が目覚めた日で、純白に何度連絡を入れても返事は帰ってこなかった。
純白の両親に話を聞くと、お兄さんも一緒にどこかへ行ってしまっているという事で、2人で家出をしたんじゃないかと思われているそうだった。
でも、純白の部屋を捜索しても、お兄さんの部屋を捜索しても、家出につながるようなものは何も出て来ていないという事だった。
俺はベッドから立ち上がり、クローゼットを開けた。
沢山詰め込まれている荷物の中から、一冊のアルバムを取り出す。
開くと、そこには純白の無邪気な笑顔が沢山写っている。
純白には気づかれないよう、隠し撮りをしたものばかりだ。
「ただいま」
希彩のお見舞いから帰ってきてまだ誰も帰ってきない家に入ると、途端に寂しさを感じる。
真っ直ぐ自分の部屋に向かい、ドアを開けると西日が差しこんでいた。
そしてベッドに座った時、目の前にあるクマのぬいぐるみが嫌でも視界に入ってきて、俺の胸は更に締め付けられた。
「純白……どこに行ったんだよ……」
俺の彼女、純白が一週間前から行方不明になっているのだ。
それは丁度希彩が目覚めた日で、純白に何度連絡を入れても返事は帰ってこなかった。
純白の両親に話を聞くと、お兄さんも一緒にどこかへ行ってしまっているという事で、2人で家出をしたんじゃないかと思われているそうだった。
でも、純白の部屋を捜索しても、お兄さんの部屋を捜索しても、家出につながるようなものは何も出て来ていないという事だった。
俺はベッドから立ち上がり、クローゼットを開けた。
沢山詰め込まれている荷物の中から、一冊のアルバムを取り出す。
開くと、そこには純白の無邪気な笑顔が沢山写っている。
純白には気づかれないよう、隠し撮りをしたものばかりだ。