カ・ン・シ・カメラ

☆☆☆

気が付けば、あたしは同じ部屋のベッドの上に寝かされていた。


目が覚めて周囲を見回し、思い出すと同時に飛び起きた。


血まみれだった手には綺麗な包帯が巻かれ、血も落とされている。


一体、誰が……?


そう思った時、トイレのドアが開いてハッと振り向いた。


そこに立っていたのは……。


「お兄ちゃん……」


鏡の破片が入った透明な袋を持ったお兄ちゃんが立っていたのだ。


咄嗟に身を固くし、逃げられるように身構える。


しかし、お兄ちゃんは優しく微笑んできたのだ。


それは昔から知っている、大好きなお兄ちゃんの笑顔だった。


「やぁ、起きたか?」


「どうしてここにいるの?」


警戒心を解かないまま、あたしはそう聞く。


「どうしてって、純白をここに置いたままじゃ帰れないだろ?」


その言葉にあたしは戸惑いを浮かべた。