色々と悩んでそれも途中でやめてしまったけれど、もう一度やってみようか。


そんな思いがよぎる。


だけど、休憩時間の度に教室へ行くのはさすがに疲れてしまう。


なにか、他にいい方法はないだろうか?


杏里が言うように、希彩ちゃんと颯を引き離すような方法が……。


「純白、また表情が険しくなってるけど、大丈夫?」


そう言われ、あたしはハッと我に返った。


「大丈夫だよ。なんだかいい案が浮かんできそうだし、やっぱり杏里に相談して正解だった」


あたしはそう答えたのだった。