カ・ン・シ・カメラ

☆☆☆

昔美術室として使われていた教室は木製の壁で覆われていて、他の教室よりも温もりを感じる。


しかし、長く使われていなかったため、ホコリが積もっていた。


あたしは教室の後ろにまとめて置かれている椅子を2つ引っ張り出し、ホコリを払って座った。


「深刻な話なんだね?」


ずっと真剣な表情をしているあたしに、杏里がそう聞いてくる。


あたしは「うん」と、頷いた。


そして、ひと呼吸置く。


「誰にも言わないって、約束してくれる?」


「もちろん」


杏里は真剣な表情で頷く。


「たとえ、あたしがこれから話す事に犯罪性を感じても、黙っていてくれる?」


「えっ……」


さすがに、杏里は表情を変えた。


驚いたように目を丸くして、とまどったように視線を泳がせる。