「蓮!逃げて! ダメ!逃げなさい!」 何度も繰り返した。 だけど、 俺は、震える体で、 一歩一歩、足を進めていた。 その間も何度も何度も 姉貴は、悲痛の叫びをあげていた。 泣きながら、俺を必死に止めていた。