俺は、震える莉奈の頭を撫でた。 そして、 保健室の外にいる蓮に聞こえるように、 「だそうだよ、蓮。」 と、笑いかけると、静かに、保健室の扉が開いた。 そして、寂しそうに、笑う蓮が立っていた。 莉奈は、よっぽど、驚いたのか、 えっ?!というと、思いっきり立ち上がる 反動に、ひっくり返りそうになった。 急いで、手を伸ばそうとしたが、 俺より遠くにいたはずの蓮が、 莉奈の腕を掴み、 抱きしめた。