お兄ちゃんと、遅いね、と話してると、 家の電話がいきなり鳴り響いた、 お兄ちゃんは、口元を手で覆うと、 目を見開いて、私にここで待っててというと、 電話に出た。 ずっと、はい。としか言わないお兄ちゃん、 最後は、 はい。わかりました、すぐ行きます。 といって、電話を切ったお兄ちゃんは、 その場に崩れ落ちた。