桜の木下、

君と出会った去年のちょうど今日。

そのとき、お互いはお互いの存在すら知らなくて、

だけど、
1年後、

わたしの手を握って、わたしに笑顔を向ける君、

「莉奈。早く帰るぞ。」

甘くて、優しい低音ボイスが、

わたしを包み込む。