電車に揺られながら、私の心はとっても弾んでいた。
ふふ、すごく楽しみだなぁ。
美園を卒業して7ヶ月。
今は秋も深まる10月の初旬だった。
久々に、今日はチームのみんなに会う。
木崎旬、もとい私の彼氏はよく会うのだけれど、
他のみんなとはもっぱら会う機会がない。
現場で一ヶ月に2.3回一緒になることがあるけれど。
5人でさぁ、集まろうっていうのはあまりないかな。
私は腕時計に視線を落とす。
8時09分。
しょうがない、みんな仕事があるから学生時代のようにはいかないのだ。
それでも私はニヤニヤしてしまいそうな口元を押さえて、
旬の家______アトリエへと向かうのだった。