そして私はまた笑ってしまった。
「らしくないよ・・・!」
旬はそこまでイベントごとに興味はない。
仕事柄関わり、知識はあるけど自分でやりたいなんて言ったところ、見たことがなかった。
すると旬は全く笑わず、
それでいてブスッとしてるわけではなく、なんだか、雰囲気が違った。
「え・・・なんかごめん。」
私はそんな雰囲気に少し慄いて謝ってしまう。
でも、
すっごいかっこいいんだよなぁ。
らしくはないけど、似合ってる。
そしてジリジリと近づかれる。
なんだか私は強くなって、身の危険を感じてソファの端に逃げる。
けれど、
ダン、
そんな風にソファに押し倒される状態になってしまった。
「・・・え?」
私は苦笑いしながら旬の目を見る。
けれどその瞳はしっかり坐っていて。
私を掴んで、離してくれない。
すると唇にキスをされる。
「!?」
私は驚いて思わず肩を押してしまう。
けれど一旦離れなもののすぐに私の首に吸い付いてきた。
「・・・ちょ、旬・・・?」
旬、どこでどういうスイッチが入ったと言うのですか。
「・・・はぁ・・・
なんか、ぽいだろ。
首にキス。」
・・・ニヤリ、そんな風に笑う。
・・・私の第6感が危険を察知した。
すると唇をいきなり塞がれる。
啄むようにキスされて。
一旦私は苦しくなって胸を叩く。
すると一旦唇を離して一言。
「笑うからわりぃんだよ。
俺だってお前と楽しんだっていいだろ?」
そう言って私の頬を撫でて、
そして唇をなぞって。
またキスされて。
今度はもっと苦しかった。
私は屁っ放り腰になりながら逃れようとするも、
今度は腰と頭をしっかりとホールドされて離れられない。
「んっ・・・ゃ・・・」
あんま声出すと旬のお母さんに聞こえる・・・!
私はひたすらになんとか声だけは我慢しようと努める。
目をぎゅっと瞑って逃すように。
そしてしばらくしてプツっと銀色の糸が少し伸びて、切れて。


