番外編の集い



髪の毛はぐりぐりとい音が似合うくらいに巻く。


そして



「よし、いくぞ。」



え、なにが。


私は修の楽しそうな顔に思わずビクビクしてしまった。



これで終わりだと思っていたから。



すると修は私の髪に手をかけ、わしゃわしゃと掻きむしったのである。




「うわあああ!」



私は自分で出した大きな声に驚いてしまった。




髪の毛はぐっしゃぐしゃ。



うわぁ・・・


醜いけど、ホラーでてる・・・。




そして修の強力なスプレーで固められ、そのままキープとなってしまったのである。



続いては要路のネイルだ。



ネイルに可愛さを求めていないのか、

明らかにリアルさをだしてる。


爪が死んでる、みたいな感じ。


紫などの色で表していく。






「なんか、すっごい不健康な爪みたいだね。」



「ごめんね、綺麗な爪なのに。」




「いや、こういうネイル初めてだからうれしい」




そう言って微笑み合う私たち。


はぁ、癒される要路。



全てが終わり、私たちは控え室でダラーンとしていた。




私が突然うわぁ、なんて声をあげて修に襲いかかってみたり。



そのたびに



「本気で怖い、まじでやめて、これがちね、頼むから、ほんとに。」


なんて声で震えるのだから笑える。



ちなみに衣装はもう着ている。



メイクや髪が際立つように敢えての白いロングワンピース



またまた少しウエディングドレスを意識。


吸血鬼の花嫁をテーマにしたという。




ドレスの裾は引きちぎられ、血が舞い散っているように作られている。



ちなみに、露出している部分にも肌の爛れなどは欠かさない。



「美里になら、首に牙をたてられても構わないよ・・・。」



さっきまでナンパにでもいっていて控え室にはいなかった郁斗が急にやってきて私を見るなり一言。


ちなみに私の頬を撫でるというオプションつきである。



いらないオプションだ。



気持ち悪い、と一括しようとしたそのとき。




「はーい、きもちわるーい。」



突然に、グホッ、なんて嫌な郁斗の声と鈍い音、
そして聞きなれた女性の声。



私は声の主を探る。そして



・・・あ!