パシャ、パシャ・・・
私の身にフラッシュがふりかかる。
私はその時、最高のパフォーマンスを見せていく。
「はい、オッケー!」
カメラマンさんが親指をグッとたてる。
「ありがとうございました〜!」
私はそこでも最高の笑顔で挨拶。
はい、咲田美里と申します、モデルの仕事をしています。
ただいま雑誌の撮影が終了したところです。
私はスタッフさんに会釈しながら、テーブルに置いてあるミネラルウォーターを口に含んだ。
「おつかれさまでした、
今日の仕事はこれで以上ですが・・・
ご飯でも行きますか?」
私がペットボトルを口に咥えていると、話しかけてきたのはマネージャーの笹島さん。
「お疲れ様でした!
行きたいのは山々なんですけれど、今日は用事が・・・」
そう言って私は顔を顰める。
そうすると、笹島さんは閃いたような顔をした。
「そういえば言ってましたね、
専門時代の友達と会うって・・・」
「そうなんです!
急いでるので、すぐ行きますね!
ありがとうございました!」
そう言って私はたったった、と駆け足でスタジオを後にした。