【完】『雪虫の舞う頃に』


駿は扉を開けた。

「…あ、ほんとに来たんだ」

茉莉江は少しびっくりした顔を見せたが、変わらない笑顔で迎えた。

「そういやカフェ開くの、茉莉江はずっと夢やったもんな」

「うん」

お冷やとメニューが出た。

「オススメは?」

「うちは紅茶だけはこだわってるんだ」

ほなオススメの紅茶もらうで──駿は言った。