「はぁ?」
ふざけんな、山形。
だけど、山形はふざけている気は全くないらしく。
弱々しい笑みを浮かべたまま俺に告げた。
「戸崎さんが浅井さんに目つけられたの、あたしのせいでしょ」
……はぁ。
そういえば、そんなことあったな。
浅井にイラついて、ことの発端なんて忘れていた俺。
山形は気にしていたのか。
そりゃ、そうだよな。
あそこに山形がいなかったら、こんな騒ぎにはならなかったから。
でも……
これは山形のせいではない。
山形だから助けたんじゃないから。
きっと、あそこにいたのが誰だったとしても、俺は浅井にイラついていた。
「ま、気にすんな」
俺はそう言って、山形の肩をぱんと叩く。
元気付けるつもりだったのに、山形はさらに紅くなって肩を竦めた。
こいつ、本当に山形か?
あの、オトコオンナの山形か?
なんだか今日の山形、乙女じゃないか?
どっちにしろ、俺には関係ないが。
だって、ペチャパイには興味ないから。



