だけど山形は俺の気持ちなんて分かるはずもなく。
俺の汚れたスカートを手に取る。
「……んだよ」
こいつ、スカート収集とか変な趣味があるのか?
俺は慌てて奪い返そうと手を伸ばす。
だが、山形は目に涙を溜めて俺を見る。
わー、山形のくせにやめろよ。
俺、山形といえど、女の涙には弱いんだ。
「戸崎さん……本当に、ごめん」
山形らしくないその弱々しい声にびくりとする。
それで俺も、ついつい聞いてしまう。
「……山形?
なんで謝ってんの?」
山形は一瞬、ぽかーんとして俺を見た。
そして、おかしそうにふっと吹き出す。
頰を少し紅くして俺に告げた。
「戸崎さん、天然だね」



