青い絵の具の付いたスカートを履き、柚のジャージを持って廊下を歩いた。
周りの視線と嘲笑を浴びて。
俺をターゲットにしているのは、クラスの奴らだけではないらしい。
浅井の奴、どこまで自分の支配下に置いてんだよ。
俺はため息をついた。
「あの女、顔がいいだけだろ?
父親と兄の七光り」
「性格悪そう」
「だせー。あの青色の絵の具」
「戸崎 青(あお)」
はぁー。
訳分かんねー。
親父は関係ねーだろ。
てか、イラつくな。
柚を……俺様をそんなふうに呼びやがるなんて。
だけど、ここでキレたら奴らの思う壺。
深呼吸する。
落ち着け、落ち着け……
心を無にして廊下を歩く。
まずは服を着替えないとな。



