ふと、窓の近くに二人の女子がいるのが見えた。
柚が仲良くしている真帆ちゃんと春菜ちゃんだ。
昨日も俺と何の疑いもなく仲良くしてくれた。
こいつはなら……
「なぁ……」
俺は笑顔で二人に話しかける。
「ここにいてもつまんねーから、屋上にでもいかね?」
だけど、彼女たちは暗い表情で顔を見合わせる。
そして、明らかな苦笑いを浮かべて言った。
「あたしたちは……いいや」
こいつら……
柚の友達じゃないのかよ?
柚との友情より、浅井を取るのか。
何だよ、女の友情って。
見損なった。
「そっか。
変なこと言ってごめんな」
俺はわざと笑顔を作り、教室を出る。
俺が教室を出た瞬間、教室がざわざわとうるさくなったのが分かった。
みんな一斉に俺のことを話してるんだろう。
そうか、お前らがそのつもりなら、俺は受けてやるよ。
媚びへつらうのは俺のポリシーに合わない。
一人でたくましく生きて、浅井をぎゃふんと言わせてやる!



