「は?」 俺は自分の(柚の)席の前でガクガク震えていた。 「誰が……」 誰がこんな幼稚なことをしやがったんだ! 俺の座るはずの机には、油性マジックで落書きがしてある。 変態とか、淫乱とか、ブスとか。 柚が淫乱、ブス? 柚は変態かもしれないけど、淫乱やブスはないだろ。 馬鹿の負け惜しみかよ。 俺は心の中でほくそ笑んだ。 こんなことする奴は、誰だか分かる。 山形をいじめていた、隣のクラスの浅井だ。