次の日…… 昨日と同じように柊のチャラ茶髪ヘアを被る。 そして、柊の制服を着た。 そのままリビングに行くと、お父さんとお母さんの視線を感じる。 それでも二人は何も言わなかった。 何だか居心地が悪く、安物と言われたギターを引っ掴み家を飛び出す。 あぁ、学校行くの、憂鬱だよぉ。 でも、行かないと負けだよね。 ギターの練習だってしたんだし。 手だって痛いよ。 この痛みを無駄に出来ない。 自分にそう言い聞かせていつもの道を急いだ。