重い足取りで校門をくぐる。 「見て見て!柊君来たよ?」 「きゃー!今日もカッコイイ!」 「ギター持ってるよ?」 黄色い女の声が聞こえる。 あたしは今やみんなの視線を一斉に浴びていて。 全身の身の毛が逆立つほど緊張している。 やっぱりマズイよ。 バレたら笑い者だよ? イケメン柊様の時代も終わりだよ?