焦る俺をよそに、ますますヒートアップする女子たち。
「きっとイケメンは坊主でもイケメンだよね?」
「だよー!柊君の坊主、見てみたい」
ふざけんな。
「あたし、先輩のバンドに投票しようかなぁ」
とうとう我慢が出来なくなった。
俺は立ち上がり、机にバンッと両手を付ける。
俺の美味そうな弁当がぴょんと飛び上がった。
そして、教室内はシーンとなり、一斉に怯えた視線を浴びる。
俺は教室内を睨み渡し、言った。
「柊のバンドに入れやがれ」
ぽかーんとなる生徒たち。
「俺は柊の坊主姿なんて見たくねぇ!
俺をいじめたことを反省しているなら、柊に入れやがれ!!」
必死だった。
何としても坊主は阻止しないといけない。
この俺様の今後がかかっている!