家に帰ると柚はやっぱり地下室に篭っていて。

親父も柚につきっきりで。

柚が気になって仕方がないみたいだ。





台所にはオカンがいて、いつものように美味い料理を作ってくれている。

そんなオカンに聞いていた。






「オカン、親父のどこが好きなのか?」




オカンは予想通り顔を赤くして俺を見る。

いい歳になってまで、親父にベタ惚れのオカン。

見ている俺まで恥ずかしくなる。





「柊、そんなこと聞かないの」




オカンは照れ隠しで言うけど、




「親父、イケメンだから?

それとも、有名だから?」




俺が聞くと教えてくれた。