「柊君、カッコイイ」
「今日は部活出ないのぉ?」
そんな女の子の声に、
「ギターやらないといけないから」
答えるあたし。
女子たちは顔を赤くして、
「文化祭、絶対見に行くからさぁ」
なんて言う。
あー、なんだろう、この扱いの差。
あたしが柚に戻った時は、学年中から嫌悪の眼差しで見られた。
だけど、今は違う。
熱い眼差しだ。
何だか悲しくなってくるよぉ。
「柊君はカッコイイけど妹はね」
ほら。
そんなこと堂々と言う人もいる。
「柚ちゃん、柳君を落としたみたいだよ?」
「柳君を顎で使ってるんだって。こわー」
耐えきれなくなって、
「そんなの違うよ!」
叫んでいた。
健吾君はあたしを助けてくれた。
でも、顎で使っているわけじゃないし、落とされたのはあたし。
健吾君、愚かなあたしなんかと噂になっちゃいけないよぉ。
歯向かうのは怖い。
でも、言わずにはいられなかった。
「そんなに柚や健吾君をいじめるなら、俺が許さないから!」
「柊君?」
女子たちは驚いた顔であたしを見る。
「俺は柚と健吾君の味方だから!!」



