柚と柊の秘密





「無理だろ」




健吾君はため息まじりに言う。

はじめはあんなに敵対心剥き出しだったのに、今はこうやってあたしを庇ってくれる。

それがすごく嬉しい。




「無理じゃないって!

健吾もあいつのギター聴いただろ?

柊はただ者じゃない」




その言葉は嬉しいけど……




「戸崎は無理してる」









健吾君、ありがとう。

あたしを心配してくれて、ありがとう!

あたしには無理かもしれない。

だけど、褒められたり心配されるとやる気になっちゃうんだ。

あたし、褒められて伸びるタイプだから。

出来る限り頑張ってみるよ。





「柊……また頑張ると思うよ」




そう言ったあたしの顔を、健吾君は信じられないといった顔で見る。





あたしも信じられない。

でも、やる気はあるんだ。

あたしがあのグループにいる限り、あたしは健吾君と一緒にいられるから。

認められたいんだ、もっと。