それにしても、優二君も何も思わないのかな。
あれだけ学年中があたしをいじめているのに。
そして、
「戸崎さん、何かと大変みたいだな。
俺は柊に借りがあるし、俺でよかったら相談に乗るから」
なんて超優しいことを言ってくれた。
あぁ……
山形さんと健吾君だけじゃないんだ。
優二君もすごくいい人なんだね。
なんだか嬉しくて。
「あっ……ありがとう!!」
深々と頭を下げていた。
優二君はこんなあたしを見てにっと笑い……
衝撃の事実を吐いた。
「そうそう、柊ってすごいんだな」
「え?」
嫌な予感がする。
その予感は的中。
優二君は目を輝かせて教えてくれた。
「残りの三曲、月曜日には完成させるんだって」
「「は!?」」
健吾君とあたしが見事にハモっていた。
なに?
柊、また変なこと言ったの?
柊が完成させるんじゃないでしょ。
あたしだよ!!



